アイデアからイノベーションへ：業界を動かす発明

Panduitという社名につながった初の製品、パネルコンジットを作った頃から、私たちは当社のエンジニアこそが成功への入り口であり、研究に精を出し革新を起こすためには行動の自由が必要であることを理解していました。これは、そんな彼らの物語です。

VeriSafe AVT：電源がオフであることを立証する物語

安全はすべてです。そのため、電気機器を開いて配線作業を行う前に、電源が切れていることを確認することが重要です。とはいえ、どのように回路が非通電であることを確認し、安全性を確保できるのでしょうか？唯一の許容できる方法が、あなたがまさに避けようとしている危険にさらされる可能性があるような、複雑なテストプロセスしかないとしたら？これは、エンジニアのチームと目新しい考え方、研究室での何年間もの取り組みが、電源がオフであることを立証するまったく新しい製品カテゴリー、無電圧テスター（AVT）を導いた物語です。

ライトが消灯していても電源は必ずしもオフではない

VeriSafe AVTがなぜこれほどの大発明なのかを理解するには、次の3点を理解する必要があります。

ハードワイヤード電圧インジケーターを使用して、ライトが消灯していれば電源がオフになっているという判断方法で問題を解決できるのではと考えるかもしれませんが、これは間違いです。インジケーターは電源がオンの場合に警告を発しますが、シグナルがないからといって回路が非通電であるとは断定できません。ライトが消灯していれば電源がオフになっているという場合もありますが、インジケーターの不具合や設備の問題が原因でそうなっている可能性もあります。その違いをどのように見分けることができるのでしょうか？この不確実性こそが、OSHAが永久設置の電圧インジケーターを認めず、手持ち型テスター法に依拠してきた理由です。しかし、それは非通電回路に電圧がないことを確認するために、通電中かもしれない回路に自身をさらす必要があることを意味します。これでは本末転倒です。

販売前に規格を策定

この新しい無電圧テスター（AVT）を承認する公式規格がなければ、市場での採用が難しいであろうことをチームは知っていました。そこでまず初めの課題は、新しいテスト方法が必要である旨をどうすれば規制機関に理解してもらえるのかを考え出すことでした。チームはNFPAやIEEEなどの組織との安全性に関するワークショップに目を向け、電気事故に関する情報を収集し、新しいソリューションへの関心度を測りました。事故に関するデータや安全専門家からのフィードバックを武器に、チームはULと協力して、この新しいより安全な手法をサポートする規格への取り組みを開始しました。

ボタン一つで安全性を確保

長年にわたる開発と業界団体との連携により、チームは概念実証に到達し、最終的に、期待どおりに実行される無電圧テスター（AVT）を生み出すことができました。そこで残る課題は、新しいAVT製品カテゴリーの業界標準としての定義付け、そして安全性要件の公示でした。2016年、ULは史上初となるAVT安全性および掲載要件をUL 1436で発表しました。2017年にはVeriSafe AVTが発売され、今では作業者が電気機器にアクセスしたり作業を行う前に、システムが非通電化されていることを簡単かつより安全に確認できるようになりました。

テストボタンを押し、緑色のライトが点灯するのを一瞬待つだけで、確認作業を完了できます。皆様もご存知のとおり、緑色ならばGOのサインです。

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安全性を立証する力

回路が非通電化されていることをより安全かつ簡単に確認できる方法の必要性を認識した当社のエンジニアは、偶然に、または電圧試験を行っていない場合に通電中の回路にさらされるリスクをなくす方法を見つけたいと考えました。そこで辿り着いたアイデアが、従来の手持ち型テストプロセスをお手本としながらもキャビネットを開く必要のない、自己給電型で自己テスト機能を備えた永久設置デバイスでした。自己給電し、その接続状態を自己テストできるAVTは、回路が悲通電化されていることを立証する、史上初となるタイプの製品です。